埼玉在住、約25年。
そんな筆者に県外から一通のメールが届きました。
『みそポテトって知ってる?埼玉名物みたいなんだけど』
あー、知ってる知ってる。秩父の方のB級グルメだわ。揚げたジャガイモに甘味噌を掛けたヤツで美味しいって聞いたことある。でも食べたことはないな~ ちょっとスーパー覗いてくるわ~
…
……
………無いです。
「みそポテト?埼玉の有名B級グルメなんだから埼玉県内なら何処でも手に入るじゃろwww」と思っていました。筆者は。
でも、無いんです。近隣のスーパーを何件かまわったんですけど何処にも無いんですよ。埼玉の有名なB級グルメなのに見当たらないんです。
秩父周辺なら何処にでもあるという【みそポテト】が、同じ埼玉でも少し秩父から離れた場所になるとほぼ存在を確認する事すら出来ない。
秩父では、いつも傍にあるのが当たり前というくらい愛されているらしいのに!!!
私は、秩父と同じ埼玉に住んでいるというだけで【みそポテト】のことを知った気になっていた何時でも何処でも手に入ると思っていた…本当は、みそポテトの事を何も知らないんだ…
埼玉に25年も住んでいるのにこれではいけない。みそポテト、追ってみよう。
そもそも【みそポテト】とは何なのか?
埼玉県秩父地域の名物みそポテト。2009年には埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝しています。
ですが、ただのB級グルメではありません。かなり歴史ある食べものなのです。
【小昼飯】という言葉をご存知でしょうか?
筆者はいままで知らなかったのですが、これ日本各地でいろんな読み方をされている言葉なのですね。
【こじはん】【こちゅうはん】と読む地方もあるようですが、秩父では【こぢゅうはん】
農作業や山仕事などの合間に小腹がすいたとき食べる軽食やオヤツのことを指す言葉なのだそうです。
秩父は古くからこの【小昼飯】のバリエーションが豊かで【みそポテト】もその一品として地域でずっと以前から親しまれてきたようです。
農作業の合間に作って食べる しかもコンビニなど無い昔から親しまれている料理ですから、手近にある地場産の物で手早く作れる料理。
そして安価であることも大切な要素だったはずです。
『美味しく、安く、簡単』
当サイトのモットーとガッチリ合致じゃないか!素晴らしいな小昼飯そして【みそポテト】!
【みそポテト】とてもかんたん。
さて、みそポテトのレシピを見てみましょう。
【材料】
- ジャガイモ
- 小麦粉(天ぷら粉があればそれがベスト)
- 水
- 揚げ油
- 味噌ダレ(味噌、砂糖を1:1で混ぜたものを少量の酒やみりんでのばして完成)
味噌ダレに至っては材料の欄で完成してしまうほどかんたん。とてもかんたん。
ではジャガイモの調理が大変なのかというとそんなこともなく、
- ジャガイモをレンチンして中まで火を通す
- レンチンしたジャガイモを一口大にカットする
- 水で溶いた小麦粉に2をくぐらせ、170℃程の油でカラッと揚げる
- 揚がったジャガイモに味噌ダレをかけて出来上がり
材料も作り方も手軽です。そしてレシピに目を通しただけで分かる『コレ美味しいヤツや』感…いいなぁ小昼飯。
プロが作った【みそポテト】を買いたい
安く簡単に美味しく作れると分かった【みそポテト】ですが、最初に書いたとおり筆者は今までの人生でただの一度も【みそポテト】を食べたことがありません。
なのでまずは『秩父で古くから愛され親しまれている本物のみそポテト』を食べて、味を知りたい!自分で作るのは、それからにしたいと思うのです。
たとえばですよ、某バーガーチェーンのポテトに甘味噌ディップしたら、それらしい物になるんじゃないか?とか思ったりしてしまいがちじゃないですか、面倒くさがりとしては(主に筆者)
でもですね、それってチキン南蛮を「から揚げにタルタルソース掛けたらチキン南蛮だよね~」って言うのと同じだと思うんですよ。チキン南蛮を愛する方々、分かりますよね?これ聞いた時の気持ち。
それは違う。たしかにそれも美味しいけれども!でもそれは違う。別の食べ物だ…
やはり一度は地元の源流の味に触れたいなと思うのです。アレンジして楽しむのは、そのあとのお楽しみ♪
…ということで、プロの【みそポテト】を購入したいのですが、前述のとおり筆者の行動範囲のスーパーにはことごとく置いてないんですよね(泣)
調べてみたところ、秩父と秩父周辺以外で、地元のように気軽に入手するのは想像していたより困難だということが分りました。
『みそポテト』『味噌ポテト』『みそぽてと』などのワードと『スーパー』『販売店』などのワードを合わせて何度も検索を試みたのですが、秩父から少し離れた地域の地名がほとんど出てきません。ここまで出てこないとは( ((( ;゚д゚))))
そんな状態での一筋の光は【ベルク】さん!
今では関東一都六県に100店舗もあるスーパー【ベルク】ですが、秩父が誕生の地だったんですね~!キットその起源が関係しているのだと思いますが、秩父から離れた地域でも【みそポテト】を販売してくれているありがたい存在だと知ることができました。
…ただ、ですね 前述の『ことごとく置いてなかった』筆者の行動範囲のスーパー群に、実はベルクも入っております。しかも2店舗も。
ベルクといえども、秩父以外だと、どのお店にもあるというわけではないのです。みそポテトおそろしいコ…!
まず、埼玉県の県庁所在地であり、最も大きな街大宮と 最も住みたい街に選ばれがちな浦和を有するさいたま市。
なんでも揃って当たり前だと思っていたのですが、なんと常備しているのはさいたま南与野店、1店舗のみのようです。
常備している店舗が最も多いのは、暑いことで有名な熊谷市で8店舗。
次に多いのが川越市で3店舗。驚いたのは川越市と同じく大きな市である所沢市は0店舗だということ。みそポテト本当におそろしいコ…!
なにはともあれ置いてあるお店は分かった。よーし出発!
いちばん道に迷わず到着出来そうなお店をチョイスw駐車場広くて快適♪
到着!いざ、みそポテト!
あったー!!!やっと巡り合えたー(;▽;)
ベルクで販売されている みそポテトは、秩父の【みそぽてと本舗】さんの品です。
みそぽてと本舗さんは『みそポテトにこだわり続け40年』という、日本で唯一のみそポテト専門店!みそポテトのプロ中のプロの品がいまこの手に!
みそポテトは味噌ダレの味付けはもちろん、串の有無や衣の材料もそれぞれのお店により違うのだそうです。ベルクのみそぽてと本舗バージョンは、串に刺さっていて衣はサックリした天ぷら、味噌ダレにはアクセントとしてほんのりと一味唐辛子が入っています。
そして、とても大きい!手に持ったときのズシリとした重みが嬉しいです。これは食べ応えがありそうだ。
ひと串の長さは10㎝を余裕で超えています。
幅は3センチ超。ボリューミー!
では、いただきまーす♪
外はサクサク中はホックリ!
あー!これは美味しいわ~!
冷めていても衣はサクサクしていて中のジャガイモはホックホクで、そこに甘じょっぱい味噌ダレがトロリと絡んでいて本能に訴えかけてくる系の美味さ!
油で揚げているにもかかわらずあまり油っこくないのも素晴らしい。これなら農作業の合間に食べても、胸やけでその後の仕事に支障が出るなんてことはなさそうです。
それにしてもあと引く美味しさだなぁ 持ったときに感じたかなりの重量は何処へやらでペロリとひと串食べてしまいましたw
埼玉県外でも大丈夫!【みそポテト】は通販でも買えますよー!
さて、この【みそポテト】今夜のケンミンショーで紹介されるようですね。ですが、番組を観てみそポテトを食べたくなっても県外だとなかなか手に入らない…県内ですら前述の通りですからorz
でも大丈夫!通販で買えるみそポテトありますよー!しかも筆者が食べた【みそぽてと本舗】さんの商品なので安心してオススメ出来ます。だって美味しかったもん!
https://misopotato.com/information/onlineshop/
【みそぽてと本舗】さんのオンラインショップです。この他にもサイト内にはみそポテト情報が盛りだくさん。流石、みそポテト一筋40年の専門店!
もうひとつ。こちらはみそポテト味のポテトチップスです。秩父市のイメージキャラクター【ポテくまくん】がパッケージに登場しています。これも間違いない一品だと思います。だって秩父市の宣伝部長ポテくまくん推奨品ですから♪
http://hurusatobin.com/shopdetail/000000000239/
ポテくまくん可愛いよポテくまくん!身長はみそポテト10串分、体重はみそポテト2000個分とのこと。かなりの大物だなキミ。
好物はもちろんみそポテト♪食べすぎて味噌が頭から滲んできてしまったもよう…w
手軽で気軽なB級グルメである一方、実は県内でも入手困難であったり歴史深かったり、また各店舗、各家庭で様々な味付け、衣、カタチがあったりと【みそポテト】の世界は相当に興味深いです。
本家本元の秩父では串カツのような姿をした【みそポテト】も存在するとか。未知なることが多すぎです。
…あの日見た芋の事を僕達はまだ知らない。
そういえば某作品の舞台も秩父ですね。萌えと自然とみそポテトの聖地、秩父。
この夏の旅先にオススメです♪